[コンセンサスビルディング] IT系メルマガ書きました!

 

みなさま、こんにちは。奥秋です。
私が執筆しました「日本コンセンサスビルディング協会」メルマガが本日 1/29に発行されました。

内容は・・・IT系プロジェクトの散々な姿です(苦笑)

私自身、IT系に長く身を置いておりまして、こんな体験も数多くしてきました。
でも、それって各自の向き合い方で変わるんだな、ということを年を追うごとに感じていったのですが、
社内調整・合意形成力を磨く「コンセンサスビルディング技術」ですごく自分の感覚が整理されて
手順を追って思考していくことができるようになりました。

それにより、対人関係はもちろん プロジェクトもより整理されていって
会議も短時間で終えることができるようになりました。

私より先に読んだIT企業所属の方からは、早速「うちの会社かと思った!!」といううれしい感想をいただいています(*^_^*)

よろしければ、是非ご一読ください!

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【 対立から合意へ】~みんな納得!コンセンサスビルディング~
配信元:一般社団法人 日本コンセンサスビルディング協会

Vol.15「魂が込められる瞬間」
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■□■  参加費3千円。小倉広講師による体感セミナーを2種類開催します■□■
主催:一般社団法人日本コンセンサスビルディング協会
一般社団法人人間塾 株式会社ワイエス東京

「経営と現場が一つになる」「一人の決断をみんなの決意へ」巻きこむ技術
コンセンサスビルディング体感セミナー 東京、大阪、名古屋、仙台で開催
詳細・お申込⇒ http://www.consensus-b.net/seminner-2/
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本メルマガは小倉広が代表理事を務める一般社団法人 日本コンセンサス
ビルディング協会が配信するメルマガです。週1回の配信を予定しています。
登録はこちら http://www.consensus-b.net/
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vol.15「魂が込められる瞬間」

【原則6 全体利益の最大化に合意する】
利害の異なる全員が現状よりもわずかながらでも
利益が増大するための意見を出すことに合意する

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「あぁ、今日も調整の一日が始まるな・・・」

ここはとあるシステム会社。
入社6年目のシステムエンジニア 岡村さん(仮名)は、
今回 初めてプロジェクトリーダーに任命されました。

プロジェクトメンバーは合計8名。
自社の社員に加え、システム発注元である親会社の情報システム部社員、
外部の協力会社からの業務委託の方など、複数の会社にまたがっています。

岡村さんは、初めての業務内容にも関わらず、相談できる相手がいません。
前の上司であり、信頼していた高田さん(仮名)は、
先月末付で転職してしまいました。
今の上司は「岡村くんは大丈夫、頑張ってね」と言うだけ・・・。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

早速、プロジェクトを取りまとめようと必死に頑張る岡村さん。
しかし、プロジェクトメンバーたちは自分の立場だけで物事を語ります。

親会社の情報システム部員
「このシステムのユーザーが、『使いにくいから変えて』って。
内容よくわからないけど、すぐ対応してくれる?」
岡村さん
「えっ、それって利用中のシステムですよね・・・」

岡村さん
「これ、ちょっと急ぎで仕様見てもらえるかな」
自社のシステムエンジニア
「別件があるので、今週中は着手できませんね」

岡村さん
「この修正対応、お願いできますか」
協力会社のシステムエンジニア
「はい、見積もり出しますね。2日後くらいに」

岡村さんはメンバーをまとめることも、プロジェクトを上手に
進行することもできず、自信をなくす一方です。

前の上司だった高田さんにメールで相談したところ、
「みんなの思いを聞いてみたらどう?」と返信がありました。

(今、自分がやっていることはただの「御用聞き」かもしれない。
みんなが何を目指していて、どんな制約の中で、
どんな思いでそれぞれの仕事に取り組んでいるのか。
そういう視点で考えてみたことはなかったな。)

岡村さんは、翌日の会議のスタイルを少し変えてみることにしました。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

翌日、会議の開始時刻です。
プロジェクトメンバーは気怠そうに、数人は時間に遅れて会議室に入ってきます。

岡村さんは切り出しました。
「今日は、このプロジェクトのゴールをどう設定するか、だけを決めます。」

プロジェクトメンバーは驚いて、ぶつぶつと小声でつぶやきます。
「えっ、何で今さら」
「そんなの上の人がやってくれればいいのに」

岡村さんは負けずに言いました。
「私は、ここにいる全員でこの話をしたいんです。
このプロジェクトは何を達成したいのか、みなさんの状況と思いを共有したいんです。
まずは、お一人ずつ、プロジェクトで達成したいことや、
今 感じていることを何でも話していただけますか。」

岡村さんの熱意に圧倒されて、
親会社の情報システム担当者は口火を切りました。
「日頃から、みなさんにはとても感謝しています。
仕様決めた後でも、ユーザーがあれやってこれやってってうるさくてねえ。
・・そんなのまでやるの?って思うものも正直あるんですけどね」

ひとりが本音を話し出すと、後の人も続きはじめました。

自社のシステムエンジニアは、
「できるだけいいものを作りたい気持ちはもちろんあります。
でも、毎日残業残業で、先週は息子の誕生日にも帰れなくて・・・」

プロジェクトメンバーたちの表情が変わり始めます。

協力会社のシステムエンジニアは、
「えっ、私も発言していいんですか?(笑)
ウチは業務委託として、業務範囲が決まった形で受注しているので、
範囲が変わるとなると手続きがどうしても必要なんです。
対応したいのはやまやまなんですが」

岡村さんは、全員の声を吸い上げたところで言いました。
「みなさん、本音の話をありがとうございます。
そうなんです、ここにいる全員が立場も目的も違うんです。
でも、僕たちのプロジェクトのゴールは1つ。
ユーザーが本当に使いやすいと思ってくれるシステムを
作ることではないでしょうか」

うんうん、と、プロジェクトメンバーたちが頷きます。

「このメンバーがここにあつまっているのも何かのご縁です。
みんながお互い気持ちよくゴールに向かえるように、
自分の立場だけではなく、相手の立場を考えて行動してみませんか」

親会社の情報システム担当者は言いました。
「・・・特別な日まで深夜残業にまでなっていたなんて、
ずいぶんこれまで無理強いしていたんですね。申し訳ありません。」

自社のシステムエンジニアも、
「いえ、誰にも言ってなかったですし・・・
それに、システムを作るからには、やはりユーザーさんが
本当に使いたいものになってないと、僕たちだって報われないですよ(笑)」

つい先ほどまでは想像もつかなかった「お互いを思いやる会話」が
少しずつ交わされ始めました。

そろそろ会議の終了時刻です、岡村さんは笑顔で締めに入りました。
「ここにいるメンバーは全員が大切な仲間です。
みんなの立場や視点を尊重して、
プロジェクトのゴールに向けて進んでいきましょう。」

これまで空箱のようだったプロジェクトに、
メンバー全員の魂が込められた瞬間でした。

筆者:一般社団法人 日本コンセンサスビルディング協会
コンセンサスビルディング認定講師 奥秋 和歌子(おくあきわかこ)
http://www.consensus-b.net/qualified-list/

編集後記

認定講師の奥秋 和歌子(おくあきわかこ)です。
最後までお読みいただきありがとうございます。

プロジェクトでは多くの立場が異なる人たちが集まります。
人数が多ければ多いほど、取りまとめることは困難を極めます。

プロジェクトリーダーはもちろんのこと、
プロジェクトに関わる人全員にとって、「合意形成」は
仕事を円滑に、気持ちよく進めるための必須スキルです。

先日、私の開催したコンセンサスビルディング入門講座に
「家庭内コミュニケーションがうまくいくようになれば
いいなと思って」とご夫婦で参加された方がいました。
お二人は、講座が終わるころにはお互いに「新しい一面」を見出して、
より仲良くなったようです。

いよいよ2月には、日本コンセンサスビルディング協会が主催する
初のビッグイベントが日本各地で開催されます。

私 奥秋が主催する2時間の入門講座、6時間の2級講座も開講します。
是非ご参加いただければ幸いです。

●コンセンサスビルディング入門講座:
料金 3,240円(税込) 最低遂行人数 2名~

2015年2月7日 (土)10:00~11:30
2015年2月20日(金)19:30~21:00

●コンセンサスビルディング2級講座:
料金 27,000円(税込) 最低遂行人数 2名~

2015年3月8日(日)9:30~16:30

●場所:
青山一丁目 オープンオフィス会議室
(地下鉄青山一丁目駅より徒歩3分、東京都港区)

●お申込みはこちらから:
http://www.presenstation.com/seminar/cb#schedule
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